本作品は、クラゲの拍動と体験者の脳波をリアルタイムで音に変換することで、視覚と聴覚を通じてクラゲの動きが体験者の脳波や心の状態にどのような影響を与えるかを探る。クラゲの拍動と脳波のソニフィケーションを通じて、体験者は自分の内的な変化を音として体感し、その影響を探求する。

人の耳では聞こえないクラゲの拍動音をハイドロフォンを用いてリアルタイム取得し、さらにクラゲの拍動をWebCameraでリアルタイム検知する。クラゲの拍動とソニフィケーションされた音を同時に鑑賞することで、観察者はクラゲの動きに伴う音の変化をリアルタイムで体験する。これにより、クラゲが持つリズムの魅力を深く感じることができる。

また、鑑賞者がEEGデバイス(Muse2)を装着し、クラゲを鑑賞する体験者の脳波をリアルタイムで計測する。計測された脳波データは、5種類の脳波(α波、β波、θ波、δ波、γ波)に基づいて音に変換される。最も優位な脳波の変動に応じて音が変化し、体験者の内的状態が音楽として表現される。
体験者の脳波の変動がリアルタイムで反映されるため、体験者は自分の脳波が音としてどのように表現されるかを体感する。ソニフィケーションを通じて、クラゲの動きや脳波のデータを音響体験として具現化することにより、体験者はクラゲの生理的活動と自身の内的変化を音として認識することができる。​​​​​​​
Direction, Sound Design, Hardware, Programming, Designer: Kenshiro Taira
Performer: Takuma Kikuchi
Camera Direction and Thank you for your support: Yuta Uozumi, Sogen Handa

You may also like

Back to Top