細胞が分裂を開始する際、細胞内では「Min波」と呼ばれる波紋状のパターンが発生する。人工細胞工学の分野においては、このMin波の生成が人工的に創られた細胞内部でも実現されており、さまざまな条件下で多様な振る舞いが観察されている。

”Orbis”は、この人工細胞内で発生するMin波の周期性や微小空間における動きを、音と光によって表現する作品である。人工細胞が持つ固有のリズムやエネルギーの流れを、聴覚と視覚を通して直感的に体験できる空間を創出する

本作品は、生命と物質の境界に位置づけられる“準生命”のような存在の振る舞いを、音と光へと変換するインターフェースである。物質から徐々に立ち現れる生命性を、聴覚と視覚を通して表現することにより、鑑賞者に「生命とは何か」という問いを投げかける。
x-Music Lab & Laboratory of Biomolecular Engineering
Yukihiro Sugawara, Kotaro Watanabe, Shinnosuke Hirose, Moe Miyake, Kenshiro Taira, Sakura Takada, Ryoho Kobayashi, Yuta Uozumi, Kei Fujiwara, Shinya Fujii
Supported by Ishii-Ishibashi Fund (The Keio University Grant for Early Career Researchers)

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